廃プラスチック類(RPF)、タイヤを始めとするどのような固形燃料でも安定して燃焼することができる燃焼炉とボイラーを組み合わせたバイオマスボイラーです。燃焼炉床面がクローラー構造になっており、1,000℃以上の高温で時間をかけて燃やしきるため、クリンカが発生しにくい点が特徴です。
物が燃えるためには、「可燃物」・「酸素」・「熱」の三つの条件が必要です。これを「燃焼の三要素」といいます。
安定した燃焼を行うためには、常にこれら3つの条件を整えておくことが必須となります。
万能型燃焼炉では、どのような燃料が入ってきても安定した燃焼を行い、きれいに燃やすための大きな特徴として3つの構造を持っています。
1炉床クローラー構造
燃焼炉の底部をゆっくりと動かし、燃料を少しずつ移動させることで、約1時間をかけてじっくりと燃やしていきます。これにより次々と入ってくる燃料に対して常にバランス良く酸素を供給できるため、安定した燃焼を図っています。
2燃焼促進羽根(撹拌羽根)
燃焼炉内で燃料の重なりを低減させるため、撹拌羽根により燃えている燃料を1cm程度の平面で均一にします。この機構により、燃料を最後までしっかりと燃やし切ることが可能になっています。撹拌羽根の軸内部は、熱により変形が発生しないよう水冷式となっています。
蒸気量 | 型番 | 敷地面積 | 最大高さ |
---|---|---|---|
4t/h | MCB-4000 | 25m×30m=750㎡ (容量により多少の差があります) |
12.5m (煙突、ボイラー上部) |
6t/h | MCB-6000 | ||
8t/h | MCB-8000 | ||
10t/h | MCB-10000 |
2009年から累計15台の導入実績がございます。
最も重要な部品であります火格子コンベアは、現時点で一度も交換することなく稼働しています。
設置年 | 導入企業 | 蒸気圧力 | 定格蒸気量 | 用途 | 燃料 |
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2010年 | 繊維染色 | 0.7Mpa | 10t/h | 乾燥 | 繊維端材燃料 |
2012年 | 玉子容器 | 0.6Mpa | 10t/h | 滅菌 | 古紙破砕燃料(SRF) |
2013年 | 製紙業 | 0.8Mpa | 6t/h | 乾燥 | RPF |
2015年 | 塗料製造 | 0.9Mpa | 10t/h | 加工 | RPF |
2018年 | 食品工場 | 0.8Mpa | 6t/h | 滅菌 | 木質チップ |
2023年 | リネンサプライ | 0.6Mpa | 6t/h | 乾燥 | RPF |
2025年 | 製紙業 | 0.6Mpa | 8t/h | 乾燥 | RPF |
こちらのバイオマスボイラーは補助金の対象設備として、経済産業省の審査を受け省エネ先進設備として認定登録されています。
補助金を活用することで、設備導入時の負担を少なくしてバイオマスボイラーの導入をご検討頂けます。(補助率:中小企業は2/3、大企業は1/2)
経済産業省資源エネルギー庁 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業
一般社団法人環境共創イニシアチブ(Sii)